英語を学んでいると、日付や順位、さらには住所やイベント案内など、さまざまな場面で「3rd」や「4th」といった表現を目にすることがありますよね。意味はなんとなくわかっていても、「なぜこの形になるの?」「ほかの数字はどう書くの?」といった細かいルールまでは知らない方も多いはずです。特に英語初心者の方にとっては、語尾の“st”“nd”“rd”“th”の使い分けは混乱しやすいポイント。本記事では、初めて序数に触れる方でもすんなり理解できるよう、やさしい言葉と豊富な具体例を交えて「3rd」と「4th」の意味や使い方、そして覚え方まで丁寧に解説します。さらに、日常生活や旅行、ビジネスメール、試験対策などあらゆる場面で自信を持って活用できるようになるコツもご紹介します。
まずは「3rd」「4th」の意味と基礎ルールを理解しよう
3rdや4thはどういう意味?序数の基本をやさしく解説
英語で「3rd」は「第3の」「3番目の」、「4th」は「第4の」「4番目の」という意味を持ちます。数字を順番や順位として表すときに使う表現で、これを**序数(ordinal number)**と呼びます。序数は、単に数えるための数字(基数)とは異なり、「順番の位置」を明確に伝えるためのものです。
たとえば、友達の誕生日パーティーが月の3日なら「March 3rd」、マラソン大会で4位になったなら「He came 4th in the race.」と表現します。こうした使い方は日常会話、旅行、ビジネスメールなど幅広く登場します。
基数(1, 2, 3…)は数そのものを数えるときに使い、序数(1st, 2nd, 3rd…)は順番や順位、ランキング、日付などを表すときに使います。序数の仕組みを理解すると、英語での表現力がぐんと広がり、正確な情報をスムーズに伝えられるようになります。
序数が使われる場面
- 日付:March 3rd(3月3日)。誕生日や記念日、イベントの日付などを英語で伝えるときに必ず登場します。例えば、招待状やメールで日付を書く場合にも自然に使えます。
- 順位:He came 4th in the race.(彼はレースで4位になった)。スポーツやコンテストの結果発表、試験の順位など、順位やランキングを伝えるときに活躍します。ニュースやレポート、SNSでの報告にも使えます。
- 階数:The 3rd floor(3階)。建物の階数や部屋の位置を説明する際に使います。旅行先のホテルやオフィス案内、エレベーター内の案内板など、実生活で出会う頻度は意外と高いです。
「1st, 2nd, 3rd, 4th」の並び方と語尾ルール
- 1 → 1st(st):数字の1は例外的に“st”が付き、「ファースト」と読みます。日付や順位で非常によく使われます。
- 2 → 2nd(nd):数字の2は“nd”を付けて「セカンド」となります。第2位や2階などを表すときに活躍します。
- 3 → 3rd(rd):数字の3には“rd”が付き、「サード」と発音します。3番目、3日、3階など多くの場面で登場します。
- それ以外は th をつけます(4th, 5th…):4以降の多くの数字は“th”を付けます。例外は11〜13で、下1桁が1・2・3であっても“th”になります。このルールを覚えておくと、21stや22nd、23rd、24thのように複合的な数字にも応用でき、英語の正しい表記がスムーズに書けるようになります。
よくある間違い「3th」「4nd」はなぜダメ?
数字にそのまま th をつければいいと思いがちですが、英語の序数には1・2・3だけ特別な語尾がつくというルールがあります。1には“st”、2には“nd”、3には“rd”がつき、これを無視して「3th」や「4nd」と書くと誤りになります。こうした誤表記は、読み手に「英語の基礎知識が不足している」「細かいルールを理解していない」といった印象を与えてしまい、ビジネスメールや公式文書では信頼度を下げる原因にもなります。また、英語学習者同士の会話やSNS投稿でも、正しい形を使うことで自信を持って発信できるようになります。正しい語尾を覚えることは、見た目の印象だけでなく、読み手への信頼感を高めるためにも大切です。
1st〜10thまでの覚え方と読み方のコツ
カタカナ発音付き・1st〜7thの一覧表
序数 | 読み方(カタカナ) |
---|---|
1st | ファースト |
2nd | セカンド |
3rd | サード |
4th | フォース |
5th | フィフス |
6th | シックス |
7th | セブンス |
発音が難しい「5th」や「6th」は舌を軽く歯に当てて発音すると◎。
5th〜10thのルールと注意点
5〜10はすべて「th」で終わります。この範囲の数字は語尾の例外がなくシンプルですが、実はスペルを間違えやすい落とし穴があります。例えば、5thは「fifeth」ではなく「fifth」、8thは「eightth」ではなく「eighth」と書くなど、母音や子音が抜けたり変化したりする場合があるのです。また、発音とスペルの差が大きいため、耳で覚えた音のまま書くと間違えやすくなります。書くときには一度スペルを確認し、慣れるまでは表や単語カードにして繰り返し練習すると安心です。
序数の特別ルールと複雑なパターンをマスター
11th〜13thはなぜ全部「th」?
通常は下1桁の数字によって語尾が決まりますが、11〜13は特別な例外で、下1桁が1・2・3であっても必ず「th」になります。これは英語の歴史的な言葉の成り立ちに由来しており、古い英語表記や発音の名残です。たとえば、11th(イレブンス)、12th(トゥエルフス)、13th(サーティーンス)はすべて“th”で終わります。間違えて11stや12nd、13rdと書くのは非常に目立つ誤りで、特に試験や公式文書では減点や誤解の原因になるため注意が必要です。また、この例外は21や112のような大きな数字には適用されず、あくまで11〜13という連番にのみ適用されます。
21st・22nd・23rdなどの複合パターン
下1桁が1ならst、2ならnd、3ならrd、それ以外はthを付けます。このルールは、2桁以上の数字にも適用され、21や31、101などのように末尾が1なら必ず“st”になります。同様に、末尾が2なら“nd”、3なら“rd”です。ただし、11、12、13の場合は例外で、すべて“th”になります。例えば、21st(トゥエンティーファースト)、22nd(トゥエンティーセカンド)、23rd(トゥエンティーサード)、24th(トゥエンティーフォース)のように使います。旅行先でホテルの部屋番号や建物の階数を説明するとき、また試合やイベントの順位を話すときなど、複合パターンは実生活でも頻繁に登場します。
接尾語ルール早見表
下1桁 | 語尾 |
---|---|
1 | st |
2 | nd |
3 | rd |
それ以外 | th |
※11〜13はすべてth |
「3rd」「4th」が活躍する日常英語フレーズ
- 日付:My birthday is on March 3rd.(私の誕生日は3月3日です)。カジュアルな会話から招待状、公式な日付表記まで、あらゆるシーンで活躍します。特に英語のカレンダーや予定表を使う際には必須です。
- 順位:She finished 4th in the competition.(彼女はその大会で4位に入りました)。スポーツやコンテスト、試験結果の発表など、結果を相手に伝える際に役立ちます。SNSでシェアするときや報告メールにも自然に使えます。
- 階数:Our office is on the 3rd floor.(私たちのオフィスは3階にあります)。ホテルやビル案内、旅行先での部屋番号説明など、海外でのやりとりに欠かせません。間違えると相手が別の階に行ってしまうこともあるので注意しましょう。
- 肩書き:He is the 4th president of the company.(彼はその会社の第4代社長です)。会社紹介やプロフィール、歴史を説明する場面でよく使われます。ビジネスシーンでは肩書きを正確に表すことが信頼感にもつながります。
初心者がつまずきやすいポイントと解決策
- 語尾の特別ルールを覚えきれない → 下1桁に注目する習慣をつけると、1・2・3にだけ特別な語尾が付くことが自然と身につきます。毎回数字を書くときに末尾を意識する癖をつけると効果的です。
- 発音が苦手 → 音声を聞きながら声に出して練習すると、口や舌の動きが身につきます。特にthの発音は日本語にないため、鏡を見ながら舌の位置を確認するのがおすすめです。日常会話やアプリで繰り返すことで自信がつきます。
- 書き間違える → 手帳やカレンダーに英語で日付を書く習慣をつけることで、自然とスペルが定着します。初めは大きく書いて視覚的に覚え、間違えたときは正しい形を横に書き直すと記憶に残りやすくなります。
覚えやすくなる!英語教育のプロ直伝テクニック
- 語呂合わせや歌にして覚える:数字や語尾を覚えるときは、リズムやメロディに乗せると記憶に残りやすくなります。特に1st〜10thの発音やスペルを歌にして繰り返すと、自然に口から出てくるようになります。
- ネイティブ音声をまねる:教科書やアプリに付属している音声だけでなく、ニュースやYouTube、ポッドキャストなど、生きた英語の発音を繰り返し聞いて真似するのがおすすめです。イントネーションやアクセントにも注意して練習すると効果が倍増します。
- 家族や友達の誕生日を英語で言う:身近な人の誕生日や記念日を英語で表現する習慣を持つと、日常的に序数を使う機会が増えます。カレンダーに英語で書き込んだり、会話の中で口に出すことで、覚えた知識が定着します。
実際に使ってみた!「3rd」「4th」のリアル体験談
海外旅行でホテルのフロントに行き、
“My room is on the 4th floor.” と言ったらすぐに理解してもらえました。短い一言でも、序数を正しく使うだけで相手とのやり取りがスムーズに進み、説明を何度も繰り返す必要がなくなります。
このとき、チェックイン時のやりとりもスムーズで、フロントスタッフはすぐに鍵を手渡してくれました。もし「4th」を間違えて「4nd」と言っていたら、聞き返されたり別の階に案内される可能性もあったでしょう。また、同じ旅行中に観光地のチケット売り場でも”The 3rd platform”(3番線)という表現を使い、迷わず目的地にたどり着けました。こうした小さな成功体験の積み重ねが、英語への自信にもつながります。
よくある質問(FAQ)
Q. 3rdや4thの使い方を簡単に覚えるコツは?
A. 下1桁に注目して語尾を決めるのが一番簡単です。たとえば、1ならst、2ならnd、3ならrd、それ以外はthというシンプルなルールを頭に入れておきましょう。ただし、11・12・13は例外で必ずthになるため、この部分だけはセットで覚えると間違いが減ります。慣れるまでは、手帳やカレンダーに英語で日付を書き込んで練習したり、身近な出来事を英語で表す習慣をつけると定着が早くなります。また、日常的に耳で正しい発音を聞き、声に出して使うことで、自然に正しい形が身につきます。
まとめ
「3rd」や「4th」は、日常会話からビジネス、旅行まで幅広く使える便利な英語表現です。ルール自体は一度覚えてしまえばとてもシンプルで、日付や順位、階数、肩書きなどあらゆる場面に応用できます。特別な語尾のパターンや例外を知っておくことで、書き間違いや発音の不安も減らせ、相手に正確で好印象な英語を伝えることができます。さらに、日常生活の中で少しずつ練習を重ねることで、意識しなくても正しい形が口から出てくるようになります。今日から、カレンダーやメモ、SNSの投稿など身近なところで序数を取り入れ、実際に使ってみましょう。正しく使えるようになると、英語でのやりとりがぐっとスムーズになり、自信を持って会話や文章に取り入れられるようになりますよ。