11号と13号の違いを徹底比較｜失敗しないサイズ選びの完全ガイド

服を選ぶとき、「11号と13号、どっちが自分に合うんだろう」と迷った経験はありませんか。

見た目ではほんの少しの差に思えても、実際の着心地やシルエット、印象には大きな違いがあります。

特に、11号と13号の違いは、単なるサイズの問題ではなく、「どんな体型・姿勢・ライフスタイルに合わせて作られているか」という“設計思想”の違いでもあるのです。

この記事では、JIS規格の数値をもとに、11号と13号の体型基準を比較しながら、体型別・ブランド別・シーン別に最適な選び方を分かりやすく解説します。

また、スーツやフォーマル服を選ぶ際の実践ポイント、通販で失敗しないチェック方法も紹介。

「11号だと少しきつい」「13号だと大きい」と感じている方でも、この記事を読めば“自分に本当に合うサイズ”が見えてきます。

自分の体にフィットする服を選ぶことは、見た目の美しさだけでなく、自信と快適さを手に入れる第一歩です。

さっそく一緒に、あなたにぴったりのサイズを見つけるためのポイントを整理していきましょう。

11号と13号の違いとは？基本からわかりやすく解説
11号と13号、どちらを選ぶべき？体型別の目安
サイズ選びで迷ったときのチェックポイント
ブランドや年代によるサイズ感の違い
スーツ・フォーマル服での11号と13号の選び方
まとめ｜11号と13号の違いを理解して自分に合うサイズを見つけよう

11号と13号の違いとは？基本からわかりやすく解説

「11号と13号ってどれくらい違うの？」という疑問は、多くの女性が一度は感じるポイントです。

実際のところ、この2つのサイズは単なる「大きい・小さい」の違いではなく、着用時のバランスやシルエット、体のどの部位を基準に設計されているかが異なります。

この章では、婦人服の号数の意味から、11号と13号がどんな体型を想定して作られているのかを詳しく見ていきましょう。

レディース服の「号数」とは何を表す？

婦人服に使われる「9号」「11号」「13号」といった号数は、服そのもののサイズではなく、着る人のヌード寸法（体の実際のサイズ）を基準にした指標です。

この基準は日本産業規格（JIS L4005）によって定められており、主にバスト・ウエスト・ヒップの3つの寸法をもとにしています。

つまり「11号の服」とは、「バスト約86cm、ウエスト約69cm、ヒップ約94cm」の方を想定して作られた服、という意味になります。

号数	対象体型	基準寸法（目安）
9号	標準体型	バスト83cm／ウエスト66cm／ヒップ91cm
11号	標準よりややふっくら	バスト86cm／ウエスト69cm／ヒップ94cm
13号	ややグラマー体型	バスト89cm／ウエスト72cm／ヒップ97cm

号数はあくまで「体型の目安」であり、服の実寸とは違うという点がポイントです。

そのため、号数だけで判断せず、商品ページにある「仕上がり寸法」も合わせて確認することが重要です。

11号と13号の基本的な違いを一覧比較

では、具体的に11号と13号の違いを見てみましょう。

両者の差は、単純に「ひと回り大きい」ではなく、各部位ごとに約3cmずつ大きくなるという構造になっています。

サイズ	バスト	ウエスト	ヒップ	肩幅
11号（L）	約86cm	約69cm	約94cm	約40cm
13号（LL）	約89cm	約72cm	約97cm	約41cm

この3cmの違いはわずかに見えますが、実際に着用すると印象が大きく変わります。

たとえばジャケットなら肩周りの動きやすさが、ワンピースならウエストラインの締まり具合が変化します。

11号は「ジャストフィットを求める方向け」、13号は「ゆとりと安心感を重視する方向け」と考えると分かりやすいでしょう。

JIS規格で見る11号・13号の体型基準

JIS規格では、号数に加えて「AR」「AP」「AT」といったアルファベットが付くことがあります。

これは身長と体型を組み合わせた分類で、より正確に自分に合うサイズを選ぶための指標です。

表記	対象身長	体型の特徴
AP	約150cm	小柄で華奢な体型
AR	約158cm	標準的な体型
AT	約166cm	高身長でスリムな体型

例えば「11AR」は、158cmの標準体型の方に合うサイズ。

一方「13AT」は、166cm前後で肩幅が広めの方向けとなります。

同じ号数でも“身長区分”が違えば、着丈や袖丈がまったく変わる点に注意しましょう。

なぜ3cmの差で見た目が大きく変わるのか？

11号と13号では、数値上はわずか3cmの差ですが、この「3cm」が立体的なシルエットを決定づけます。

たとえば、バストが3cm増えると全体のバランスを取るために肩の位置や袖ぐりの角度も変わります。

ウエストが3cm増えると、服のダーツ（縫い目の絞り）が変化し、ラインの見え方が滑らかになります。

つまり、3cmの差＝全体の設計が変わるということ。

そのため、11号を着て「少しピタッとする」と感じた方が13号に変えると、単に大きくなるだけでなく「服の立体構造」そのものが変わって見えるのです。

まとめ：号数は“数値”ではなく“バランス”で選ぶ

号数はあくまで目安であり、「自分のどこに合わせるか」を意識することが大切です。

バストで選ぶのか、ウエストで選ぶのか、それとも動きやすさで選ぶのか。

この基準が明確になると、11号と13号のどちらを選べば快適かが自然と見えてきます。

11号はシルエットを整えたい人に、13号は自然体で着こなしたい人におすすめです。

11号と13号、どちらを選ぶべき？体型別の目安

「11号と13号、どちらが自分に合うのかわからない」という悩みは、多くの女性が感じるポイントです。

実は、号数の違いだけでなく、骨格タイプ・体の厚み・姿勢・着るシーンによっても最適サイズは変わります。

この章では、JIS規格の基準値に加え、実際の体型別・骨格別の選び方を詳しく見ていきましょう。

身長・バスト・ヒップの目安サイズ

まずは基本となるJIS規格の目安から整理します。

これを知っておくことで、自分の数値と比較しやすくなります。

号数	身長目安	バスト	ウエスト	ヒップ
9号	約158cm	約83cm	約66cm	約91cm
11号	約158cm	約86cm	約69cm	約94cm
13号	約158cm	約89cm	約72cm	約97cm

ここで注目すべきは各部位で約3cmずつ大きくなっている点です。

この3cmの違いが、着心地やシルエット、さらには印象まで左右します。

9号・11号・13号のサイズ感を比較表で確認

実際に着たときの「印象」「シルエット」「快適さ」をまとめると、次のようになります。

項目	9号	11号	13号
見た目の印象	すっきり・細身	自然なフィット感	ゆったり・落ち着いた印象
着心地	動きにくいこともある	程よい余裕がある	リラックス感が強い
おすすめ体型	標準〜スリム	標準〜ややふくよか	グラマー・骨格しっかり
主な用途	タイトな服・若者向け	オフィス・デイリーウェア	フォーマル・長時間着用

「11号＝快適に見せたい人」「13号＝余裕を持って着たい人」と考えるとイメージしやすいです。

骨格タイプ別｜11号と13号の選び方

同じ体重や身長でも、骨格タイプによって最適なサイズは異なります。

ここでは、人気の「骨格診断（ストレート・ウェーブ・ナチュラル）」を基準に整理します。

骨格タイプ	特徴	おすすめサイズ傾向	ポイント
ストレート	上半身に厚みがあり、バスト位置が高め	13号寄り	肩まわりに余裕を持たせると上品に見える
ウェーブ	下半身にボリュームがあり、腰回りが気になる	11号または上下別サイズ	トップスは11号、ボトムは13号がベストバランス
ナチュラル	骨格がしっかりしており全体に直線的	13号	肩幅・腕まわりに余裕を持たせると自然に見える

このように、号数は「数字」で選ぶのではなく、自分の体の形状と動き方に合わせて選ぶことが大切です。

11号が合う人・13号が合う人の具体的特徴

数値ではなく、実際の感覚としてどちらが合うかを判断したい方のために、具体例を挙げます。

タイプ	特徴	おすすめサイズ
肩・腕がしっかりしている	腕まわりにハリがあり、肩の可動が少ない	13号（または11号AT）
ウエストが細くヒップが大きい	下半身がしっかりめの洋ナシ型	11号（ボトムは13号でも可）
全体的に均整の取れた体型	標準的な骨格・姿勢	11号
全体的にふくよか	バストやお腹にボリュームあり	13号

「上半身の動きにくさ」か「下半身の窮屈さ」か、どちらを優先したいかを基準に選ぶと、失敗が少なくなります。

姿勢・好み・着るシーンでも変わるベストサイズ

同じ体型でも、どんな姿勢で過ごすかや、どのような場面で着るかによってもサイズ選びは変わります。

シーン	おすすめサイズ	理由
立ち仕事・営業職	11号	動きやすくスッキリ見える
デスクワーク・長時間の座位	13号	ウエストやお腹への圧迫を軽減
フォーマル（結婚式・式典など）	13号	上品でゆとりのある印象に見える
カジュアル・普段着	11号	程よくフィットしてシルエットが整う

「きつい服」よりも「自然に動ける服」のほうが美しく見えるというのが、プロのスタイリストの共通見解です。

プロの視点から見る「サイズ選びの最適解」

スタイリストやフィッターの間では、サイズ選びにおいて次の3点が最も重要視されています。

チェック項目	理由
① 肩幅とバスト位置	肩が合っていないと全体が崩れて見えるため
② 座った時の余裕	ウエストやヒップに突っ張りが出ると疲れやすい
③ 袖口・丈感	長すぎても短すぎても「借り物感」が出る

プロはこれらのポイントを基準に「見た目」「動き」「バランス」を同時に考慮してサイズを判断します。

11号か13号か迷うときは、まず肩とバストのフィット感を優先すると失敗が少ないです。

まとめ：サイズ選びは「数字」より「体の快適さ」で決めよう

11号と13号の違いは、数字の大小だけでなく、「どこにゆとりを持たせたいか」という設計思想の違いです。

フィット感を重視したいなら11号、自然な余裕や長時間の快適さを求めるなら13号。

どちらも正解であり、目的や着用シーンによって最適解が変わります。

数字にとらわれず、「動きやすくて気分が上がる服」を選ぶことが、最も美しく見える秘訣です。

サイズ選びで迷ったときのチェックポイント

「11号と13号、どっちがいいのか分からない…」というときは、ただ数字で比べるのではなく、体のどの部分にフィットさせたいかを考えるのがコツです。

この章では、プロも実践している「失敗しないサイズ選び」の判断基準と、通販・試着時の具体的なチェック方法を詳しく紹介します。

部位ごとに「どこを基準に選ぶか」を整理しよう

サイズ選びの最大のポイントは、服の種類ごとに“基準にすべき部位”が違うということです。

特に11号と13号のような近いサイズでは、1〜2箇所の違いが快適さを左右します。

アイテム	重視する部位	理由・チェック方法
ジャケット・ブラウス	肩幅・バスト	肩が落ちていないか、腕を動かして突っ張りがないか確認
スカート・パンツ	ウエスト・ヒップ	座った時に苦しくないか、腰まわりに手のひら1枚の余裕があるか
ワンピース	バスト・ウエスト	上半身を基準に合わせるとシルエットが整う

服は「体のどの部位を基準に作られているか」で選ぶと、サイズ選びの迷いが激減します。

試着時に確認すべき5つのポイント

店頭や試着室で「どちらが合うか」を見極めるときは、見た目よりも動作時のフィット感を優先するのがプロの基本です。

以下の5つをチェックするだけで、11号と13号のどちらが自分に合うかが明確になります。

チェック項目	具体的な確認方法
① 肩の位置	鏡を見たときに肩の縫い目が自然な位置（肩先）にあるか
② 腕の可動域	腕を前に伸ばしたとき、背中や脇が突っ張らないか
③ 胸まわり	ボタンを閉めた状態で引きつれがないか、シワが出ないか
④ 座った時の感覚	スカートやパンツのウエストに余裕があるかをチェック
⑤ 全体のバランス	鏡を少し離れて見たとき、服が体のラインに自然に沿っているか

立ったときにちょうどでも、座るときついならサイズアップを検討すべきです。

特にスーツやフォーマル服では、座る姿勢での快適さが“正しいサイズ”を決める鍵になります。

通販で失敗しないための3ステップ

店舗試着ができない通販では、「自分の寸法 × 商品の仕上がり寸法 × 素材特性」の3点を確認するのが鉄則です。

この手順を踏むことで、「思ったより小さい」「大きすぎた」といった失敗をほぼ防げます。

ステップ	やること	ポイント
① 自分のヌード寸法を測る	メジャーでバスト・ウエスト・ヒップを計測	下着姿で軽く息を吐いた状態で測ると正確
② 商品ページの「仕上がり寸法」を確認	各部位に+3〜5cmのゆとりがあるか確認	号数より実寸を優先する
③ 素材の伸縮性をチェック	ストレッチ素材ならやや小さめでもOK	布帛（のびない生地）は余裕を持たせる

特にニットやポリエステル素材は伸びやすく、同じ11号でも体感が違う場合があります。

通販では「号数」より「生地」と「実寸」を見ることが、成功のカギです。

実は盲点？見落としやすい2つのチェックポイント

多くの方が見逃しがちな要素として、「肩まわりの厚み」と「姿勢」があります。

これらは号数選びに大きく影響するため、特に11号・13号で迷う場合は要チェックです。

項目	特徴	サイズ選びのコツ
肩まわりの厚み	筋肉質・骨格しっかりタイプは肩で詰まりやすい	13号または11ATを検討
姿勢	猫背の方は背中に引きつれが出やすい	背中にゆとりをもたせた13号寄りが快適

逆に、反り腰や細身の方は11号でもバランスが取りやすく、見た目もスッキリします。

フィッター直伝！「これだけはNG」なサイズ選び

最後に、プロのフィッターがよく挙げる「サイズ選びで失敗しやすいNG例」を紹介します。

NGパターン	理由	改善策
・11号だと少しきついから13号にする	1部位だけの違和感で全体を大きくするとシルエットが崩れる	該当部位に合わせた体型補正（AR→ATなど）を検討
・ブランドの「M＝9号」と思い込む	ブランドによってサイズ基準が異なる	必ず実寸表で確認
・素材を考慮せず選ぶ	伸びない生地はサイズ感が全く変わる	素材タグと生地組成を確認

「11号＝L」「13号＝LL」と決めつけるのはNGです。

ブランド・素材・デザインの3要素を合わせて見ることで、本当に“似合うサイズ”が見えてきます。

まとめ：数字より「動いたときの快適さ」で選ぶ

11号と13号のどちらにするか迷ったとき、最終判断は「動きやすさ」と「見た目のバランス」です。

特にスーツやフォーマル服は、立った姿勢と座った姿勢の両方で快適に感じるサイズがベスト。

そして何より、着たときに「しっくりくる」「自然に姿勢が良くなる」と感じたサイズが、あなたにとっての正解です。

サイズ選びは体の数字合わせではなく、あなたらしい“心地よさ”を見つける行為です。

ブランドや年代によるサイズ感の違い

「同じ11号なのに、このブランドはきつい」「別のブランドでは13号がゆるい」――そんな経験はありませんか。

実は、号数の基準自体はJIS規格で定められていますが、ブランドが想定している顧客層・体型・デザイン設計によって、実際のサイズ感には大きな違いが生まれます。

この章では、ブランドごとの傾向や年代による体型変化の視点から、より正確なサイズ選びのコツを解説します。

なぜ同じ号数でもブランドで着心地が違うのか？

一見同じ「11号」でも、ブランドによって全く違う印象になる理由は、「パターン設計」と「ターゲット体型」にあります。

パターン設計とは、服を立体的に組み立てる際の型紙（設計図）のことです。

この型紙は、ブランドが想定する年齢層や体型データをもとに作られているため、ブランドが変われば同じ号数でもフィット感が変わるのです。

ブランドタイプ	想定年齢層	体型設計の特徴	サイズ感の傾向
ヤング向け（例：ZARA、GU、UNIQLO）	20代〜30代	全体的にスリムで直線的	同号数でもややタイト
ミセス向け（例：INDIVI、Reflect、23区）	30代〜50代	バスト・腕まわりにゆとり	やや大きめ
フォーマル系（例：AOKI、洋服の青山）	全年代	動きやすさを重視した設計	号数どおりに近い
海外ブランド（例：Banana Republic、NEXT）	20代〜40代	肩幅広め・丈長め	日本サイズより大きめ

号数は共通でも、「どんな人に合わせて設計されているか」はブランドごとに異なるのです。

若者向けブランドとミセス向けブランドの明確な差

特に11号・13号で差が出やすいのが、若者向けブランドとミセス向けブランドの設計の違いです。

それぞれの特徴を比較してみましょう。

項目	若者向けブランド	ミセス向けブランド
シルエット	ウエスト位置が高く、全体的に細身	腰まわり・二の腕にゆとり
素材	ストレッチや軽い生地を多用	厚みがあり体型を拾いにくい素材
印象	シャープ・モード感	上品・やわらかい印象
おすすめ層	20代〜30代前半	30代後半〜50代

このため、同じ11号でも若者ブランドではタイトに、ミセスブランドではゆったり感じることがあります。

ブランドのターゲット世代を意識して選ぶだけで、サイズ選びの失敗が一気に減ります。

年代による体型変化とサイズ選びの関係

女性の体型は年齢とともに少しずつ変化します。

筋肉量や姿勢の変化により、若い頃と同じ号数でも「着たときの印象」が変わるのです。

年代	体型の変化傾向	サイズ選びのポイント
20代	ウエスト・ヒップの差が大きく、直線的	細身シルエットがきれいに出やすい。11号で十分
30代	バスト・腕まわりに厚みが出る	11号〜13号を着比べ、肩とバストに注目
40代	姿勢の変化や重心の低下	13号を基準に、素材の伸縮で調整
50代以降	筋力の変化で体全体がやわらかくなる	ゆとりのある13号・15号を選び、丈感でバランスを取る

「昔は11号だったのに今は13号が楽」と感じるのは自然な変化です。

無理に小さいサイズを選ぶより、体型に合わせて柔軟に変えていくことが美しく見せるコツです。

素材・デザインによって変わる体感サイズ

ブランドごとに異なるのは、ターゲットだけではなく「使う素材」も大きな要因です。

素材の伸縮性や厚み、カッティングの違いによって、同じ号数でもフィット感がまったく違います。

素材タイプ	特徴	体感サイズの傾向
ストレッチ素材（ポリウレタン混）	体にフィットし、可動域が広い	やや小さめでも快適（例：11号でOK）
布帛（のびない生地）	形は保ちやすいが伸びにくい	ワンサイズ上（13号）がおすすめ
ウール・ツイード	厚みがあり、フォーマル向け	動きやすさ重視なら13号が快適
シフォン・ジョーゼット	軽く柔らかいが透けやすい	11号でもゆとりを感じやすい

ブランドが扱う素材傾向を理解しておくと、「いつもの号数」で買う際の失敗を避けやすくなります。

ブランド別サイズ感の実例（国内・海外）

ここでは、一般的に知られるブランドの傾向をまとめました。あくまで目安としてご覧ください。

ブランド	特徴	日本サイズとの対応
UNIQLO（ユニクロ）	JIS準拠。標準的でクセが少ない	11号＝Lサイズ
ZARA	ヨーロッパ規格。肩・腕が細め	日本の11号→ZARAではL
23区	ミセス設計。上品でゆったり	11号＝実際は少し大きめ
Banana Republic	アメリカ規格。全体的に大きめ	日本の13号＝USサイズ8前後

海外ブランドは「表記サイズ」ではなく「実寸換算」で判断するのが鉄則です。

まとめ：ブランドの個性を理解すれば“自分のサイズ軸”が見えてくる

号数は「基準」、ブランドは「個性」です。

同じ11号でも、若者ブランドではシャープに、ミセスブランドでは上品に見えるのは、設計思想の違いによるもの。

自分がどう見せたいか――「動きやすさ」なのか「ラインの美しさ」なのかを明確にすると、迷わず選べます。

“ブランドに自分を合わせる”のではなく、“自分の体型に合うブランドを選ぶ”ことが理想のスタイル選びです。

スーツ・フォーマル服での11号と13号の選び方

スーツやフォーマル服は、単なる「サイズが合っている」だけでは不十分です。

立ち姿の美しさ、座ったときの快適さ、そして一日中着ても疲れにくい設計が求められます。

この章では、11号と13号の違いを踏まえながら、スーツ・フォーマルをシーン別に正しく選ぶ方法を徹底解説します。

立ったときと座ったときの“見え方”の違いを理解しよう

スーツ選びでよくある失敗が、「立ったときにちょうど良くても、座ると窮屈に感じる」ケースです。

実はこの違い、号数ひとつ分（約3cm）の差が原因で起こることが多いのです。

姿勢	11号の特徴	13号の特徴
立ち姿	ウエストラインが引き締まり、シルエットが美しい	ややゆとりがあり、上品で落ち着いた印象
座り姿	お腹・太ももに少し圧迫感を感じる場合がある	座ったときのシワや突っ張りが出にくい

スーツは「立って美しく、座っても楽」なサイズが理想であり、13号のゆとりが快適さを生むこともあります。

就活・ビジネススーツでの選び方

ビジネスシーンでは、清潔感と動きやすさの両立が求められます。

特に就活や営業職など、長時間動いたり座ったりする場合は、13号のゆとりを検討するのもおすすめです。

項目	11号が合うケース	13号が合うケース
シーン	面接・プレゼン・立ち仕事	デスクワーク・外回り・長時間移動
印象	すっきり・きちんと見える	柔らかく、余裕のある印象
機能性	軽量素材やストレッチ入りなら快適	厚手スーツや裏地付きは13号が安心

もし11号で肩や腕に少し窮屈さを感じる場合は、「11AT（高身長・肩広め向け）」のような体型補正サイズも検討しましょう。

近年はパターンオーダー型のスーツも増えており、肩とウエストだけ微調整することも可能です。

冠婚葬祭フォーマルでの選び方

フォーマル服は「見た目の上品さ」と「着席時間の快適さ」が重要です。

特に礼服・喪服・結婚式用スーツなどは、動きよりも姿勢を保つ時間が長いため、13号を基準に考えると安心です。

項目	11号	13号
シルエット	フィットしてスタイリッシュ	ややゆとりがあり、優雅な印象
快適さ	立ち姿中心なら快適	長時間の式典や食事でも楽に過ごせる
おすすめ素材	ストレッチ入りウール	中厚地のポリエステル混やツイル

「長時間座る場面」では、11号より13号の方が自然に美しく見えることも多いのです。

スーツ上下でサイズを変える「セパレート選び」という選択肢

「上半身は11号がぴったりなのに、下は13号がちょうどいい」――そんな方は少なくありません。

その場合は、上下別サイズで購入できる「セパレートスーツ」を選びましょう。

体型タイプ	おすすめの組み合わせ	ポイント
上半身しっかり・下半身スリム	13号ジャケット × 11号ボトム	肩の張りをカバーしつつ脚を細く見せる
上半身スリム・下半身しっかり	11号ジャケット × 13号ボトム	ヒップや太ももに余裕を持たせる
全体的に標準〜ふっくら	13号上下 or オーダー	体型ラインに合わせた補正で美しく見せる

上下を別サイズで選ぶのは、プロのスタイリストも推奨する合理的な方法です。

自分の体型を否定せず、パーツごとにフィットさせることで全体のバランスが整います。

生地・裏地・デザインで変わるサイズ感

スーツやフォーマルは、素材の厚み・裏地の有無・デザインによっても体感サイズが変わります。

特に裏地付きジャケットは厚みが出る分、同じ号数でも小さく感じやすいです。

要素	特徴	サイズ感への影響
裏地の有無	総裏は暖かく保型性あり、背抜きは軽い	総裏の方がややきつく感じやすい
肩パッド	立体感が出るが、肩まわりが狭く感じる	肩幅が広い方は13号が安心
ストレッチ素材	動きやすく、体のラインに馴染む	11号でも快適に着られる

「素材 × デザイン × サイズ」の三要素を見極めると、理想のフィット感が手に入ります。

プロに任せるという選択肢：オーダースーツの魅力

もし「11号だときつい」「13号だと緩い」と感じる場合、オーダースーツを検討するのも一つの方法です。

最近では、既製品より少し高い程度で、自分の体に合わせて作る「パターンオーダー」が人気です。

オーダータイプ	特徴	価格帯（目安）
パターンオーダー	既成型を基に肩幅・丈・ウエストを調整	2〜5万円
フルオーダー	体型を一から採寸し完全設計	6万円〜10万円前後

プロのフィッターは、「体型の癖（なで肩・反り腰など）」を見抜いて補正してくれるため、既製品では得られない自然なシルエットが実現します。

自分の体を正確に知る機会としても、オーダーは大きな価値があります。

まとめ：スーツ選びは“数値”よりも“印象と快適さ”で決める

スーツやフォーマルウェアのサイズ選びは、単に号数を比較するだけでは不十分です。

立ち姿・座り姿・素材・シーン、これらすべてのバランスで選ぶことが、見た目にも機能的にも最適なサイズを導きます。

11号はスタイリッシュに見せたい人、13号は快適さと安心感を重視したい人向け。

最終的には、「鏡を見て自然に背筋が伸びる服」が、あなたにとっての“正しいサイズ”です。

まとめ｜11号と13号の違いを理解して自分に合うサイズを見つけよう

ここまで、11号と13号の違いをJIS規格・体型・ブランド・シーン別に詳しく解説してきました。

最後にもう一度、この記事のポイントを整理して、自分にとっての“最適サイズ”を選ぶためのヒントをまとめましょう。

この記事のまとめ

ポイント	概要
① 11号と13号の差	各部位が約3cmずつ大きくなる。特にバスト・ウエスト・ヒップの差に注目。
② 体型による選び方	上半身しっかりタイプは13号寄り、下半身が気になる人は11号ベースで調整。
③ 骨格別の傾向	ストレート：13号／ウェーブ：11号 or 上下別／ナチュラル：13号。
④ ブランド差	若者ブランドは細身、ミセスブランドはゆったり。ターゲット世代を意識する。
⑤ 素材・デザイン	伸縮素材なら11号、布帛や厚地素材なら13号が快適。
⑥ スーツ・フォーマル	立ち姿重視なら11号、長時間着用や式典では13号がおすすめ。

号数は「数字」ではなく「バランス」と「快適さ」を示す指標だということを忘れないようにしましょう。

自分にぴったりのサイズを見つけるためのチェックリスト

サイズ選びで迷ったら、以下の項目をひとつずつ確認してみてください。

チェック項目	YES／NO
① 肩の縫い目が自然な位置にある
② 腕を上げたときに背中が突っ張らない
③ 座ったときにお腹や太ももが苦しくない
④ 鏡を見たときに全体のラインが自然に見える
⑤ 着た瞬間「しっくりくる」と感じる