最近よく耳にするようになった「正味(しょうみ)」という言葉。
たとえば、関西出身の友だちが自然に使っていたり、TikTokやInstagram、YouTubeのコメントなどで見かけたことがある方も多いのではないでしょうか?
なんとなく「正直に言うと」みたいな意味かな?と想像はつくものの、実際どんな場面で使うのが正しいのか、戸惑ってしまうこともありますよね。
とくに関西でよく使われる印象があるけれど、最近では関西以外の若者のあいだでも広く使われていて、少しずつ意味や使われ方も変わってきているようです。
この記事では、そんな「正味」という言葉の基本の意味から、関西弁としての使われ方、さらには若者言葉としてどんなふうに広がってきたのかまで、初心者の方にもわかりやすく、やさしい言葉で丁寧にご紹介していきます。
「正味って何?」と思っていたあなたも、読み終わるころにはきっとスッキリ理解できるはずです♪
正味ってどういう意味?
「正味(しょうみ)」という言葉には、じつはとても奥深い意味があります。
もともとは“余計なものを省いた中身だけ”という意味を持っていて、
たとえば食品のラベルに「正味200g」と書かれているのを見たことがある方も多いのではないでしょうか。
この場合の「正味」は、容器や包装などを含まない、純粋な中身だけの重さを表しています。
つまり、「正味200g」は、容器を除いた中身が200gあるということになります。
この「余計なものを除いた本来の中身」という考え方が、
やがて人との会話の中にも応用されるようになりました。
たとえば「正味な話なんやけど…」や「正味、あれはアカンわ〜」などのように使われることがあり、
このときの「正味」は「本音で言うとね」「率直に言えば…」という意味合いになります。
話の核心だけを伝えたいとき、まわりくどくなくストレートに気持ちや事実を伝えるときに使われる便利な表現なんですね。
最近では日常会話だけでなく、SNSやネットスラングとしても使われることが増えています。
関西でよく使われる「正味」
関西では、「正味なところ〜」「正味〇〇やで」といった形で、とてもカジュアルに「正直に言うと」「実は」といった意味で使われます。
この使い方は、特に大阪や京都、兵庫などの地域でよく見られ、友人同士の会話や軽い雑談の中で自然に出てくることが多いです。
たとえば…
- 正味、今日の映画あんまりやったわ〜。
- 正味、あの店めっちゃよかった!
- 正味なところ、あの人ちょっと苦手やねん。
このように、「本音で話す」「実際のところを伝える」といった場面で、ちょっとした合いの手や枕詞として「正味」が使われています。
また、関西ではこの「正味」を使うことで、話の雰囲気を少し柔らかくしたり、照れ隠しのように感情を伝えたりする効果もあるんです。
そのため、単なる事実を伝えるだけでなく、親しみや気持ちの距離感を表現する言葉としても親しまれています。
日常会話に自然に入り込んでいるこの言葉は、関西のノリやテンポ感とも相性が良く、「ツッコミ」や「ボケ」と一緒に使われることもよくあります。
若者言葉としての「正味」
最近では、関西出身ではない若者の間でも「正味」が広まっています。
SNSや動画などのネット文化の影響もあり、日常会話だけでなく、コメント欄やライブ配信などでもよく使われるようになりました。
たとえば…
- 正味、あのコーデめっちゃ好き!
- 正味、今日のライブ最高だった!
- 正味、明日休みならオールいける(笑)
「ほんとに」「マジで」「ガチで」といった意味合いで、少し大げさに感情を伝えたいときにぴったりの言葉です。
言葉の頭につけることで、話のテンポを整えたり、相手にぐっと共感してもらいやすくなったりする効果もあります。
また、若者のあいだでは「しょうみ〜」という形でひらがな表記もよく使われ、よりくだけた印象を与えます。
「正味」は親しい友人との会話やSNS投稿、ストーリー、ライブ配信など、軽いノリで言いたいときに活躍する万能な相づち的ワードとしても人気。
若者言葉のなかでも、比較的ポジティブなニュアンスを持って使われることが多いのも特徴です。
正味の使い方を例文でチェック!
「正味」は、日常会話の中で使うと自然な雰囲気を出しやすく、親しみやすさや気軽さを表現できる言葉です。
ここでは、実際に使われることの多いシチュエーション別に例文をいくつかご紹介します。
■ 疲れたときのぼやきに:
- 正味、疲れすぎて動けへん(笑)
- しょうみ、今日はもう限界やわ〜
■ 本音トークに:
- 正味な話、あれってどう思った?
- 正味、あの人とはちょっと合わへんかも。
■ 気乗りしないときに:
- しょうみそれ、やりたくないかも〜
- 正味、行きたくないけど断りづらいよな〜
■ 軽くツッコミを入れたいとき:
- 正味、それほんまに言う?(笑)
- しょうみ、それはちょっと盛りすぎやろ!
このように「正味」は、気持ちをやわらかく伝えたいときや、相手との距離感を縮めたいときにも便利な言葉です。
また、ひらがなで「しょうみ」と書くと、よりカジュアルで柔らかい印象になり、SNSやメッセージの中でも親しみがわきます。
場面に合わせて、漢字とひらがなを使い分けるのも楽しいですよ♪
ビジネスやフォーマルな場では注意
「正味」は、親しい友人とのカジュアルな会話やSNSなどではとても便利な表現ですが、
ビジネスの場や改まったシーンでは、適切でない場合が多いため注意が必要です。
たとえば、会議の場や上司・取引先とのやり取りの中で「正味〇〇なんですよね」といった表現を使うと、
砕けすぎた印象を与えてしまい、場の雰囲気にそぐわないと思われることもあります。
とくに初対面の相手や、かしこまった席では言葉の選び方が大切になります。
「正味」を使いたい場面でも、ビジネスやフォーマルな雰囲気に合った表現に言い換えると安心です。
たとえば、以下のような表現がおすすめです:
- 正直に申し上げると
- 実際のところを申し上げますと
- 本音を言わせていただくと
こういった丁寧な言い回しは、相手に対する配慮が伝わるだけでなく、
自身の印象もより誠実で信頼感のあるものにしてくれます。
TPO(時と場所と場合)に応じて、カジュアルな表現と丁寧な表現を上手に使い分けられるようになると、
コミュニケーションの幅もぐんと広がっていきますよ。
まとめ
「正味(しょうみ)」という言葉は、もともと“中身だけ”という意味からスタートしましたが、
時代とともにその使われ方は大きく広がり、今では関西の方言として、さらには若者言葉としても親しまれるようになりました。
関西では「正味〜やで」といった軽妙な言い回しが日常会話に溶け込み、
若者たちの間では「マジで」「ほんとに」のようなスラングとしてSNSやライブ配信などで使われるようになっています。
こうした背景を知ることで、単に言葉の意味を理解するだけでなく、
その言葉が持つニュアンスや温かみ、親しみやすさまで感じ取れるようになります。
もちろん、「正味」はあくまでカジュアルな表現なので、
ビジネスやフォーマルな場では丁寧な言い換えを心がけることも大切です。
使う相手や場面を選んで上手に使い分けることで、
コミュニケーションに豊かさと深みが加わります。
言葉の使い方を知ることで、会話の幅もぐんと広がります。
「正味」のような親しみやすい言葉を味方につけて、
楽しく、自分らしいコミュニケーションを楽しんでいきましょう♪